平成の名馬「ディープインパクト」についてご紹介したいと思います。平成にはオグリキャップやテイエムオペラオー、スペシャルウィークなど様々な名馬が誕生しましたが、その中でもディープインパクトは別格な扱いとなっています。
それもそのはず、現役時代成績はとても凄まじく2004年12月19日にデビューしてから2006年12月24日で引退するまで競馬ファンに数々の衝撃を与えました。引退後は種牡馬として競馬界を牽引しており、ディープインパクト産駒が現在の日本競馬を引っ張っているといっても過言ではありません。
そんなディープインパクトについて血統や引退後の現在の活躍などに注目して記事でまとめました。現役時代は知っているけど引退後はあまり知らないという人も是非チェックしてみてください♪
ディープインパクトとは
まずはディープインパクトについて成績や当時の競馬界への影響などについてご説明していきます。2002年3月25日に北海道勇払郡早来町のノーザンファームで生まれます。同じ年のライバルには「ヴァーミリアン」「カネヒキリ」「シーザリオ」などがいて、ディープインパクトは特に目立った存在ではありませんでした。0歳の時のセレクトセールでは金子真人さんに7000万円で落札されました。実際にこの価格はそこまで高い値段ではないので、周りの期待度も高くなかったことが分かります。その後も当時は小柄で繊細な面もあり非力な所が欠点だと言われることもありました。
しかし入厩してからは評価が一変します。調教師が狙ったタイムよりももっと早いタイムで駆け抜けて、さらに全く疲れた様子を見せなかったという伝説が残っています。他の馬とは一味違う「ただ者ではない感」が凄かったそうです。またデビュー戦の前に調教で武豊さんが騎乗した際に、この馬ちょっとヤバいかもとそのポテンシャルの高さを感じとったそうです。武豊さんはその後もディープインパクトの全ての騎乗を担当することになります。
デビューは2004年12月19日の新馬戦になりました。このレースではのちにマイラーズカップや金鯱賞などで勝利した「コンゴウリキシオー」に4馬身も離し勝利をします。単勝オッズも1.1倍とい周りからの期待度もかなり高いものでした。「ディープインパクト」という名前が一気に広がったのは次のレースの若駒Sです。直線に入ってから先頭に立つまで圧倒的なスピードで駆け抜けていきました。他の馬と比べるとあまりに次元が違いすぎてこの時点でクラシック3冠を確実に取るという人もいました。クラシック3冠とは「皐月賞」「東京優駿」「菊花賞」の3つのG1レースのことです。
その期待は間違いではありませんでした。そのまま連勝を重ねてシンボリルドルフ以来史上2体目となる「クラシック3冠」を達成するのです。この時点で7戦7勝。ほぼすべてのレースで圧勝をし「最強」「化け物」と呼ばれるは文句のない成績で下。その後も活躍を続けて現役で全14レースに出場し12勝2敗というとんでもない成績で引退をします。
2つの敗北の内の一つはフランス・パリのロンシャン競馬場で開催された世界最高峰のレース「凱旋門賞」です。日本の競走馬が勝利をしたことはありませんでしたが、ディープインパクトならきっと勝ってくれるという期待を背負って日本を飛び出していきました。しかし結果はレースでは3着。さらにその後の検査で禁止薬物が検出され失格となってしまいます。数々の圧倒的なレースも印象に残っていますが、この失格も競馬ファンに衝撃を与えました。
ディープインパクトの血統について
ディープインパクトの母「ウインドインハーヘア」と父「サンデーサイレンス」の間に生まれます。ウインドインハーヘアは1991年に誕生し、1996年から繁殖牝馬として子供を産み始めます。繁殖牝馬として評価されるのは1998年に産んだレディブロンドからです。いきなりレディブロンドは6戦5勝と輝かしい成績を収めます。さらに2001年に産んだディープインパクトと同じくサンデーサイレンス産駒の「ブラックタイド」も競走馬としてその名を刻みました。そしてその翌年の2002年にディープインパクトが誕生します。
その後も競争馬を産み続けますが目立った活躍をした馬はいませんでした。それでも「レディブロンド」「ブラックタイド」「ディープインパクト」を産んでいるのでかなり優秀な繁殖牝馬だったと思います。2012年に産んだ「レスペランス」を最後に繁殖牝馬としての活躍を終えていますが、現在でもまだ生存しており、ディープインパクトの母として牧場でゆっくりと暮らしています。ディープインパクトが種牡馬として大きな活躍をしているので、孫の数は2500頭を超えています。
父のサンデーサイレンスは今の日本競馬界を語る上では欠かせない存在の馬です。1995年から2007年まで13年連続でリーディングサイアーを獲得し続けます。リーディングサイアーとはシーズンの産駒の獲得賞金の合計額による種牡馬の順位のことです。ディープインパクト以外にも「ステイゴールド」「スペシャルウィーク」「アグネスタキオン」など上げればキリがないほど名馬の父として名を轟かせています。
ディープインパクトの現在の活躍は?
2006年の12月24日に開催された有馬記念で引退をしました。現役は約2年とかなり短い期間でしたが、それは種牡馬としての活躍が期待されていたからです。ケガがあってからでは遅いので元気で凄い成績のまま引退をしたほうが良いという判断でした。しかしたった2年で「JRA顕彰馬選出(2008年)」「JRA賞年度代表馬(2005,2006年)」「JRA賞最優秀4歳牡馬(2006年)」「JRA賞最優秀3歳牡馬(2005年)」を受賞。多くの賞を総なめにするほどの活躍でした。
2019年現在でも種牡馬として活躍は続けています。
ディープインパクトが死亡説が流れたことがある?
ディープインパクトは引退後毎年のように200頭を超える産駒を誕生させており、現在の競馬界ではディープインパクト産駒が多く活躍をしています。
しかし2019の3月に首に痛みが出たため大事を取ってその後の種付け全てキャンセルしました。そのため翌春の2020年に誕生予定の産駒の数は20頭くらいになる見通しです。年齢もすでに17歳と若くはないので慎重な判断が求められているようです。しかし、ディープインパクトはまだまだ死ぬわけにはいきません。それはまだディープインパクトを超える子供が誕生していないからです。もちろんディープインパクトが現在の日本競馬に大きな影響を与えていることは間違いありません。しかし、ディープインパクトを超えるような存在はまだ誕生していないのです。偉大な父を超える産駒の登場に期待したいと思います。
ディープインパクトの種付けについて
先ほどもご紹介しましたが、ディープインパクトは現在でも種牡馬として活躍をしています。2019年こそケガで20頭前後となりそうですが、それまでは多くの種付けを行い新たな産駒が生まれていました。年ごとの種付け頭数をまとめると
2007年:215頭
2008年:232頭
2009年:171頭
2010年:219頭
2011年:229頭
2012年:246頭
2013年:262頭
2014年:255頭
2015年:261頭
2016年:243頭
2017年:241頭
2018年:197頭
今までで「2771頭」と種付けを行っています。その中から「1551頭」がディープインパクト産駒となっています。産駒としてデビューした時は早熟なマイラー種牡馬とも言われていましたが、ディープブリランテやジェンティルドンナなど色んな距離をこなせることを証明します。そして2012年から2018年まで連続でリーディングサイアーを獲得するなど、競走馬の名馬としてだけではなく種牡馬としても名馬となります。
父サンデーサイレンスの様に日本競馬の父として活躍をしているのです。今度はディープインパクトの産駒が、リーディングサイアーを取れるような種牡馬として活躍してくれればもっと日本競馬は発展していくと思います。
ディープインパクトの種付け料は世界一!?
では最後にディープインパクトの種付け料についてご紹介していきます。最初は1回の種付け料が1200万円でしたが現在では4000万円まで上がっています。それだけディープインパクト産駒の活躍が目立ち種牡馬としての価値が上がったということになります。では年ごとの種付け料の推移を見てみましょう。
2007年:1200万円
2008年:1200万円
2009年:1000万円
2010年:900万円
2011年:1000万円
2012年:1000万円
2013年:1500万円
2014年:2000万円
2015年:2500万円
2016年:3000万円
2017年:3000万円
2018年:4000万円
2019年:4000万円
となっています。実はサンデーサイレンスの種付け料は最大で3000万円だったので父をこえていることになります。とういうよりもこの種付け料4000万円というのは世界一の料金となっており最高の評価を受けているのです。1回の種付けで4000万、それを1シーズンで約200頭となると種付け料だけで80億円を稼ぐことになります。
まとめ
この記事ではディープインパクトの誕生から現役時代の活躍っぷりや、種牡馬としての活躍についてご紹介しました。引退した後の方が日本競馬への影響力は大きくなっていますね。さらに最近ではディープインパクト産駒の馬が種牡馬としてもドンドン活躍をしています。おじいちゃんとなったディープインパクトですが、今後の産駒の活躍もまだまだ目が離せないですね!
2019年シーズンは少ない頭数になりましたが、来シーズンもまた元気な活躍をして欲しいと思います♪
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