ディープインパクトの追悼行事・本・番組・関係者コメントまとめ

日本競馬史上2頭目となる中央競馬クラシック三冠を無敗で達成したディープインパクト。引退後は種牡馬として2012年から2018年まで日本のリーディングサイアーに輝き、数多くの名馬を誕生させています。

実績、知名度、実力…全てにおいてパーフェクト名馬だったディープインパクトは2019年7月30日に17歳で亡くなりました。28日に患部の頸椎を固定する手術を実施し術後の経過は安定していたものの、翌29日に容態が悪化。翌30日早朝のレントゲン検査で回復の見込みなしとされ同日に安楽死の措置が執られました。

数々の偉業を達成した名馬という事もあり、ディープインパクトを称える為の追悼行事やイベントは数多く開催されており、競馬関係者だけでなく競馬ファンが数多く在籍する芸能界からも数多くの追悼コメントが届けられています。この記事ではディープインパクト追悼に関連する話題を紹介していきたいと思います。

ディープインパクトの追悼行事

競走馬だけでなく種牡馬としても活躍して競馬の歴史を変えたディープインパクト。JRAも実績を称えて数多くの追悼行事を執り行なっています。既に終了しているものもありますが、JRAが先導して開催された追悼行事を紹介していきます。

追悼競争

2019年8月3日と4日の各競馬場のメインレースに「ディープインパクト追悼競争」の副題がつきました。副題がつけられたメインレースは以下の6競争です。

  • 第1回札幌競馬第3日 第11レース「ディープインパクト追悼競走 札幌日経オープン(L)」
  • 第2回新潟競馬第3日 第11レース「ディープインパクト追悼競走 越後ステークス」
  • 第2回小倉競馬第3日 第11レース「ディープインパクト追悼競走 九州スポーツ杯」
  • 第1回札幌競馬第4日 第11レース「ディープインパクト追悼競走 UHB賞」
  • 第2回新潟競馬第4日 第11レース「ディープインパクト追悼競走 レパードステークス(GⅢ)」
  • 第2回小倉競馬第4日 第11レース「ディープインパクト追悼競走 農林水産省賞典小倉記念(GⅢ)」

名馬の場合はこのように副題がつけられて追悼競争として開催されるケースは多くあります。最近で言えば名牝ウオッカなどもJRAにより追悼レースとして副題がつけられました。

献花台や記帳台の設置

全国の競馬場や競馬博物館にてディープインパクトの献花台と記帳台が設置されました。更に全てのウインズにおいて記帳を受け付けられました。設置期間は2019年8月3日から9月1日までなので既に終了していますが、沢山の方が献花や記帳に訪れ、ディープインパクトの別れを惜しんだそうです。

追悼展示

全国の競馬場に置いてディープインパクトの輝かしい実績を振り返る為の展示コーナーが実施されました。こちらも実施期間は8月10日から9月1日と既に終了しています。更に全国の競馬場およびウインズのターフビジョンや館内モニターにおいて、ディープインパクトの特集映像が放映されます。こちらに関しては現在もランダムで放映されているようなので、運が良ければ見る事が出来るかもしれません。

ディープインパクト追悼本

ディープインパクト号を追悼する為に出版された本も数多く発売されています。主なものを以下で数点紹介させて頂きます。

追悼ディープインパクト (Gallop21世紀の名馬シリーズ)

ディープインパクトを追悼して永久保存版!週刊ギャロップ(サンケイスポーツ発行)では、7月30日に急逝した無敗の3冠馬ディープインパクトの偉業を称え、現役、そして種牡馬時代の功績を完全網羅。 急な旅立ちを惜しむ関係者のコメントを詳報するほか、現役時代の全14戦を武豊騎手が詳しく解説、激闘の日々を振り返ります。種牡馬としても数々の記録を打ち立てたディープ。産駒のGⅠ勝ち馬掲載はもちろん、全重賞勝ち馬表など父ディープも深掘り。さらに、ディープの強さの秘密を科学的に分析するなど、〝史上最強馬〟のすべてを収録した永久保存版です 。 A4判オールカラー100ページ

アマゾンで1000円で購入する事が出来る本で、ディープインパクト追悼の本の中では最も売れ行きが良い作品です。名馬シリーズが有名な本で、追悼ディープインパクトとして、過去の偉業や主戦騎手だった武豊の事を詳しく解説しています。

優駿 2019年 09 月号

競馬界の中で名の知れた本で有名な優駿の2019年9月号はディープインパクト追悼号になっていて、ほとんど全てのページで追悼の記事になっています。アマゾンでは1350円で発売されています。優駿は有名な競馬雑誌なので、興味がある方は是非チェックしてみて下さい。

週刊Gallop(ギャロップ)2019年8月11日号

サンケイスポーツ発行の競馬専門雑誌 競馬メディア最大級の取材陣による緻密な記事と、独自ネットワークで集積したデータベースを有する競馬週刊誌です。コンビニ、駅売店の販売中心で、一部を除き全国の書店では発売いたしません。確実に手に入れるにはぜひこちらでお求めください。

競馬メディアでもかなり大手のギャロップでもディープインパクト追悼本を出版しています。売れ行きも良く、あまり発売されていないのでアマゾンなどのネット通販で購入するのが良いと思います。値段は2400円と少々高いですが、充実の内容なので安心して利用できます。

ディープインパクトの追悼番組

記憶にも記録にも残る名馬…それがディープインパクトです。亡くなってから数々の追悼番組が放送されました。放送された一部の番組をまとめて紹介していきたいと思います。

グリーンチャンネル

競馬情報を数多くお届けしているグリーンチャンネルでは三日間連続で追悼番組が放送されて話題になりました。

  • 8/5 14:00他 記憶と記録の軌跡 三冠馬ディープインパクト
  • 8/6 14:00他 英雄の系譜~ディープインパクトの夢を継ぐもの
  • 8/7 14:00他 栄光の名馬たち(ディープインパクト)

ニコニコ生放送

2019年8月4日にはニコニコ生放送で、ディープインパクト号追悼特別番組が放送されました。これは少々特別なもので、国内出走全レースを13時間一挙放送するというもの。ラジオNIKKEIアナウンサーの名実況と共に、生放送で皆と一緒に13時間ループで放送された番組は、ディープインパクトの過去の名レースを皆と一緒に見る事が出来る特別な番組となりました。

ウイニング競馬

毎週土曜日テレビ東京で放送されているウイニング競馬では、2019年8月3日に「緊急追悼!ディープインパクト」が放送されました。史上2頭目となる無敗での三冠など数々の伝説を残し、引退後も種牡馬として多くの名馬を世に輩出した日本競馬界の宝・ディープインパクトの功績を振り返る番組構成となっていて、番組全体で追悼の意を表しています。

ディープインパクト追悼コメント

ディープインパクトの突然の訃報で数多くの関係者からコメントが寄せられました。競馬関係者は元より、競馬好きの芸能界からも多くの追悼コメントが届けられました。一部ではありますが紹介していきたいと思います。

武豊

ディープインパクトの主戦騎手で約2年間全てのレースで騎乗した武豊騎手。ディープインパクトが亡くなった次の日に異例となる会見を開いて心境を明かしています。

-:今の心境

武豊騎手:もちろん残念な気持ちに変わりはないですが、改めていろいろな報道を見て、偉大な馬だと感じました。種牡馬としての活動は2月から休んでいると聞いていましたし、ゆっくり長生きしてくれればと思っていたので、非常に残念です。

-:武騎手にとって、ディープインパクトはどういう存在か

武豊騎手:一言で言い表すのは難しいですが、本当に特別な馬でした。僕にとってヒーローみたいな馬でした。いつかこういう馬が現れればいいと思っていた馬で、共に過ごしていた時間は凄く幸せでした。

-:改めて武騎手から”称号”を与えるとしたら

武豊騎手:間違いなく当時世界一強かったと思います。本当に”英雄”だったと思いますね。僕も含め多くの人がそう思っていると思います。年齢的にまだまだと思っていましたし、絶頂期で現役を引退し、種牡馬としても最強のまま突然の終わりを迎えて、現役を引退した時のような気持ちも少しあります。まだたくさん産駒は残されていますし、彼の遺伝子が今後も残されるでしょう。今後も産駒たちが能力を引き継いでいってくれると思います。

-:やり残したことはあるか

武豊騎手:凱旋門賞ですね。世界一強い馬だと思っていましたし、勝たなければいけないと思っていた馬なので、凱旋門賞を勝てなかったことは悔しさとして残っています。もちろん凱旋門賞はディープインパクト産駒でいって勝ちたいという思いはあります。

-:最後にかけたい言葉

武豊騎手:感謝しかないです”ありがとう”と言いたいです。

引用元:競馬ラボ

池江泰寿調教師

ディープインパクトを厩舎で調教した名調教師池江さん。

突然の訃報に驚いています。競走馬としても種牡馬としても、超一流の成績を残すのは世界でも、まれなこと。日本の競馬界に大きな貢献を与えてくれた偉大な馬でした。日本競馬史上、最高の馬だと思います。こんなに早く亡くなるのは残念としか言いようがありません。以前からディープの子供で凱旋門賞を勝ちたいと言ってきてました。まだそれをかなえられていないので、残り少ない産駒で実現したいと思います。安らかに眠ってください

金子真人オーナー

ディープインパクトのオーナーだった金子真人ホールディングス株式会社・金子真人代表取締役もコメントを寄せています。

無敗の3冠をあっさり成し遂げてくれたことにはとても感動しましたし、感謝しています。最も感動したのは凱旋門賞で負けて帰国した直後にジャパンカップ、有馬記念を連勝してくれたことです。その直後、あまり前例のない4歳での種牡馬入り後も大成功してくれました。マカヒキとワグネリアンの2頭のダービー馬も私にプレゼントしてくれました。突然の訃報に涙が止まりません。心から冥福を祈ります

芸能界からも数多くのコメント

競馬ファンが数多くいる芸能界からも数多くの追悼コメントが寄せられました。一部ではありますが紹介していきたいと思います。

川島明:「ディープインパクトが天国へ旅立ったとの報せ。次元の違う走りで衝撃をあたえ続けた日本最高の名馬でした。産駒にもその強さは受け継がれ今もなお競馬界を創造し続ける偉大すぎる血統です。天国で名馬たちとのんびり走ってくださいね。本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました」

カンニング竹山:「ディープインパクトを認めていなかった。完全に僻みであった。グラスワンダー、ナリタブライアン、オルフェーヴルと自分の好きだった馬の方が強いと意地を張り続けた。しかし突然の訃報。悲しくたまらない。だから本当の事を言います。あなたが日本競馬史上最強で最高の馬でした。感謝そして謝罪します」

かまいたちの山内健司:「めちゃくちゃ残念です。現役時代、そして種牡馬になってからも凄い活躍でした。間違いなく歴代最強馬の一頭だと思います。ありがとうディープインパクト。ゆっくり休んでください」

グラビアタレントの倉持由香:「ツヤツヤしてて、引き締まってて、お尻がカッコよくて、オーラが凄いなぁ…って見惚れたのを覚えています。ご冥福をお祈りします」

まとめ

現役時代に活躍した競争馬が亡くなった時に、追悼レースなどが開催されたりする事はありますが、ディープインパクトの場合は全てが大掛かりで大きなもの。追悼レースに追悼番組、追悼本に、数多くの著名人からのお悔やみの言葉…これだけでディープインパクトがどれだけの名馬で競馬界にどれだけの衝撃を与えたのかが分かると思います。

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